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仕事がデキる人ほど“ダラダラしている”って本当? [仕事]

『できる人はダラダラ上手』(アンドリュー・スマート/著、月沢李歌子/翻訳、草思社/刊)では、何もせずに無為に過ごすことの効用と、効率重視の生き方、働きからの不健康さを、脳のオートパイロット機能という最新の脳神経科学研究や心理学、哲学などから解き明かしています。


私は仕事人生を通して、仕事は納期を決めて集中して行うものと信じておりました。そして頼みごとは忙しい人に頼むと早く結果がでるということも。
しかしダラダラという言葉が適切かどうか分かりませんが、長期戦の仕事で集中して行っていたら体がもちません。ダラダラといわなくてもそれなりに適切(適当)に仕事を長時間行う必要があることのほうが多いと思います。
むかし私は速読を習ったことがあり、一分間に普通の人が500-600文字を読むところ2000-3000字読むことができたことがあります。今はそんな速度で読むことをしません。高速で文字を読むことは非常に集中力が必要であるわけでせいぜい10-15分も集中できたら良い方です。それなら普通の速度で2-3時読書したほうが楽ですし、記憶もそれなりに残ります。
ということで、ダラダラとは言わずその人にあった速度で仕事をしたほうが、長く仕事ができるし成果も上がるのではないでしょうか。


逆説です!!!ダラダラ仕事していませんか?仕事は必ず時間で区切ろう




以下引用:
1日24時間という決まった時間の中で、いかに効率的に時間を使い、より多くのことをするかということが重要。ダラダラ過ごすのは怠けていていけないような気分になってしまう。
 しかし、脳神経科学の世界では、脳を十分に働かせるには、長い時間、何もせずダラダラするのがいいということが明らかになってきているのだ。それにダラダラしている間、脳も一緒に休んでいるというわけではない。

 『できる人はダラダラ上手』(アンドリュー・スマート/著、月沢李歌子/翻訳、草思社/刊)では、何もせずに無為に過ごすことの効用と、効率重視の生き方、働きからの不健康さを、脳のオートパイロット機能という最新の脳神経科学研究や心理学、哲学などから解き明かしている。

 例えば飛行機の操縦には、常に全神経を集中しなければならない。高度が上昇し、速度が増し、飛行時間が長くなれば、操縦士の疲労は深刻で危険なレベルに達する。そこで導入されたオートパイロットのおかげで、操縦士は飛行機を実際には操縦することなく休息をとり、離着陸といった危険度の高い局面のために精神エネルギーを温存することができるようになった。
 実は人間の脳にも、このオートパイロット機能が備わっている。2001年、セントルイス大学の認知神経科学者であるマーカス・E・レイクル氏は安静時の脳活動に関して、私たちが何もしていないときに活発化する「デフォルトモードネットワーク」を発見した。
 これは、脳が外部に注意を向けていないときに、動きが活発化するネットワークであり、いわば、脳のオートパイロット機能といえるべきものだった。

 この「デフォルトモードネットワーク」は、何もしていないでいるときに活動が盛んになる。fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を使って脳機能イメージングを行うと、被験者が検査台に横になって何もしないでいるときに、このネットワークが活性化するのがわかるという。
 「デフォルトモードネットワーク」が活性化すると、ネットワーク内の血流が増加して、より多くの酸素が運ばれる。ブドウ糖の消費が増え、代謝活動が盛んになる。そして、各領域の活動が連携しはじめる。こうして何もしていない時間も脳は休まずに、活性化しているのだ。

 無為な時間を過ごすことも必要だということを、本書では実証している。
 もし仕事で考え込んでしまったり、いいアイデアが浮かばないときこそ、何もしないでダラダラ過ごしてみると、解決策や良いアイデアが見つかるかもしれない。
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「休日時間」の過ごし方は年収と関係するか [仕事]

一方、「オフは休息やリフレッシュに使い、仕事を持ち込まない」と回答した人は年収800万円台がもっとも多く、64.8%だった(図17)。なぜ800万円台はオンとオフを分けたがるのか。その理由を本田氏は次のように推測しています。

「仕事が楽しければ、あえてオンとオフを区別する必要はないはずです。それにもかかわらずオンとオフにこだわるのは、おそらく仕事が嫌いだからでしょう。平日は仕事で自分を犠牲にしている感覚が強く、そのぶん休日に自分を取り戻そうとしているのです」


私は仕事が楽しいと思ったことはあまりありませんので、休日を使って旅行するのが楽しみでした。
今は一年中いつでも旅行に行けるので、旅行自体が楽しみでなくなったのが辛いところです。
年収と休日の使い方はあまり関係がないように思います、休日の使い方は多趣味な人のほうが上手ではないでしょうか。仕事が趣味になるように働かなければならないなどと言う人は、よほど運に恵まれた人に違いありません。本音を言わせてもらえば「長生きせい!」と言いたくなります。
それはさておき私の休日の使い方は、体を休めるのに一日そして趣味に一日を使っていました。金曜日大酒を飲むと次の土曜日は一日グテーッとしていて、日曜日はゴルフはできないので安上がりにテニスをして
また次の週への英気を養っていました。

疲れが取れる休日の過ごし方① 中野区の整体「中野ゆるゆる」







以下引用:


981078p.jpg


始業時間、朝イチの仕事、打ち合わせ、スキマ時間、休日の過ごし方……。時間の使い方に関する年収別の徹底調査で「稼ぐ人」と「残念な人」との決定的な違いが見えてきた。

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調査概要/楽天リサーチの協力を得て、インターネットを通じて1000人のビジネスマンより回答を得た。調査期間は2012年11月22~26日。
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■疲れをとろうとダラダラしていないか

休日の過ごし方と年収には、どのような関係があるのか。まず休日の生活リズムを見ていこう。「平日と同じ時間に起床する」「平日と同じ時間に就寝する」と答えた人が最少だったのは、どちらも年収800万円台(図11、図12)。800万円台の多くを占める中間管理職は、オーバーワーク気味。日頃の睡眠不足を補うために休日は朝寝坊し、夜は寝つけずに夜更かししてしまうのかもしれない。

休日の計画性についても差がついた。「ダラダラ過ごすことが多い」と答えたのは、年収500万円台が27.0%、800万円台が22.5%、2000万円以上が19.5%で、年収が低いほど目的なく過ごす傾向がある(図13)。休日くらい息を抜いてゆっくりしたいという気持ちはわかるが、本田氏はそうした過ごし方に否定的だ。

「スポーツ界では、試合後も完全休養するのではなく、ある程度のトレーニングをしたほうが疲労の回復が早く、コンディションも向上するといわれています。この方法は“アクティブレスト”と呼ばれていますが、ビジネスも同じ。ダラダラするよりアクティブに過ごしたほうが、いい休息になって月曜日のコンディションも上がります」

では、休日に具体的に何をしているのか。「まとまった運動時間を確保している」と回答した人は年収が高い人ほど多く、年収2000万円以上で32.7%だった(図14)。「勉強時間を確保している」と答えた人も同様に年収が高いほど多く、2000万円以上が18.0%(図15)。年収が高い人ほど休日も、運動に勉強にとフルに活動しているようだ。

休日に仕事をする人もいる。年収が高いほど仕事をする傾向が強く、「オフでも仕事をしていることが多い」と答えた人は2000万円以上で24.0%に達し、500万円台12.9%の約2倍となった(図16)。

■オンとオフはきっちり分けるべきか

一方、「オフは休息やリフレッシュに使い、仕事を持ち込まない」と回答した人は年収800万円台がもっとも多く、64.8%だった(図17)。なぜ800万円台はオンとオフを分けたがるのか。その理由を本田氏は次のように推測する。

「仕事が楽しければ、あえてオンとオフを区別する必要はないはずです。それにもかかわらずオンとオフにこだわるのは、おそらく仕事が嫌いだからでしょう。平日は仕事で自分を犠牲にしている感覚が強く、そのぶん休日に自分を取り戻そうとしているのです」

日曜の夜の過ごし方はどうだろうか。「翌日からの1週間の仕事のダンドリを考える」と回答した人は、年収2000万円以上で37.5%、800万円台で33.9%、500万円台が31.4%だった(図18)。年収が高い人ほど日曜の夜から意識が仕事モードに切り替わっていることがわかる。

逆に年収が低い人は仕事へのモチベーションが低い。「翌日出社したくないと思うことがよくある」と回答した年収500万円台は38.1%で、他の年収層を上回った(図19)。この結果を、日曜夜のテレビ視聴と併せて考えると面白い。2000万円以上は33.0%の人がテレビを観ず、観るとしてもNHKの番組が多い。一方、500万円台は「サザエさん」を好んで視聴している(図20)。日曜の夜から翌週のことを考えて憂鬱になる症状を“サザエさん症候群”と呼ぶが、500万円台のモチベーションの低さを考えると、まさにぴったりなネーミングではないだろうか。




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20年後に消える仕事 [仕事]

昨年「超難問」だと話題になったライフネット生命の新卒入社試験。2015年度の新卒採用試験では、「20年後には、現在存在しないどんな仕事が新たに生まれているでしょうか。新たな仕事を1つ挙げ、その仕事が生まれる背景と、その仕事に就くにはどのような能力が必要か予想して説明してください」という設問が。

この試験問題素晴らしいの一言、新規事業の立ち上げを若い人の頭脳を借りて只有でみつけようとするなんて。
逆に20年後に消えている仕事、雀荘?スナック?私は随分通ったものですがだんだん不要とされてくるようです。高速度道路の料金徴収はだんだん少なくしていったほうが良いと思います、同様にスーパーマーケットのレジ打ちも電子マネーを使えば簡単になくせるような気がします。
レンタルビデオ店も今ではインターネットで事足ります。
政治家なんてのは絶対に不要ですね、それこそインターネットで国民が法案を作り、法案を国民が可決すれば良いのですから。これだけITた発達しているのに国民投票にしないのは何か訳があるのでしょうか、あるのでしょうきっと。

2020年、あなたの仕事は社会に必要とされているか?




以下引用:
教えて!gooにも同様に、「20年後に消えている仕事は?」という質問がありました。

質問者のokappasanさんによれば、「『20年後になくなっている仕事』にはどんなものがあると思いますか?」とのこと。どんな回答がよせられたのでしょうか。



■20年後消えている仕事は?

まずはこんな回答から。

「後継者がなく、高齢者だけでやってる伝統産業。銭湯のペンキ絵師なんて、全国で3人しかいないそうですよ?あと、平均年齢が70代でやっておる沖縄の伝統漁法とかも危なさそう」(yursisさん)

これらは現在、すでに少なくなりつつある職種。20年後になくなっている可能性は高そうです。

「麻雀荘や碁会所なんか、もう風前の灯ですね。スナックなんていうのもなくなりそうだと思います」(good-dreamさん)

同様に、麻雀荘やスナックなども、以前よりはみかける事が少なくなったように思います。一方で、今のところ就業者が多い、こんな職種をあげられた方も。

「保険外交員」(noname#194452さん)

「スーパーのレジ・プログラマー・税理士・公認会計士・ミュージシャン・旋盤工・CDショップ・レンタルビデオ店」(IDii24さん)

「テレフォンアポインター・TV局の地上波関連・高速道路の料金所のオッチャン・ガソリンスタンド」(michiyo19750208さん)

「雑誌の出版紙媒体は、無いんじゃないかな…」(prevsugarさん)

高速道路の料金収受スタッフ=ETC、スーパーのレジ=電子マネー、CDショップ=ネット配信など、ここで挙げられている仕事の多くは、技術の進歩ですでに人手に頼らない仕組みが完成している仕事。
その一方で、プログラマーやTV局などは今後もニーズがありそうな気もしますが、どうして「消える」ことになるんでしょうか。最後に挙げられたのはこんな仕事。

「政治家」(tg_naka_55さん)

「国家公務員」(noname#194729さん)

「評論家。現場を知らずにデータを見てしゃべってるだけの人ってつまんないんですよね。こうしてぼくらのように無料で評論するヤツがいくらでも投稿できるし。わざわざ金払いますかね」(noname#194508さん)

なかなか手厳しい意見ですね。

消える仕事がある一方、新しい仕事も生まれているはず。これらの予想が当たるかはともかくとして、20年後はどんな新しい仕事が生まれているんでしょうか。

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20年で半減…銀座高級クラブの裏側 老舗店ママに聞く人気の秘密と、出世する人の条件 [仕事]

 座っただけで1人数万円、上場企業のトップや政治家、芸能界関係者たちの社交場……各界の文字通り一流の人々が交流を深めるのが、東京・銀座の高級クラブという場所です。バブル全盛期(1980年代後半~90年代初頭)には銀座だけで約3000軒もの店が軒を連ねていたといわれますが、バブル崩壊やリーマンショック、東日本大震災などを経て、その数が激減し、クラブ業界が厳しい環境を強いられているようです。


私は長いサラリーマン生活を通して、銀座の高級クラブには行ったことがございません。同じ銀座でもクラブと言われるところには2-3回行ったことはありますがキャバクラを少し高級にしたような感じで、自慢ではないですが自腹は切っておりません。銀座の高級クラブとはどのような人種の人が行くのか非常~に興味はありますね。
表題につられてついついこの記事を読んでしまいました。非常に厳しい言い方をするならば出世する人はいわゆる「育ちの良い人」となるようです。とすると、自分は全然論外の人だったと思われます。
前も書いたかもしれませんが、松下幸之助さんによると「出世したければ、今勤めている勤め先を大好きになりなさい」と著書に書かれておられますが、銀座の高級クラブのママの見立ても同じでした。飲んで上司や会社の悪口をいうようでは先がないようです。


銀座NO.1 ホステス ドキュメント




以下引用:
そんな中、銀座で30年以上の歴史を持ち、今なお連日、常連客で賑わいをみせているのが「クラブ由美」だ。今回は同店オーナーママで、4月に『スイスイ出世する人、デキるのに不遇な人』(ワニブックス)を上梓した伊藤由美氏に、

「銀座の高級クラブという世界の裏側と、経済環境」
「30年以上も数多くの常連客に愛され、人気を保ち続ける秘訣」
「出世する人の共通点、出世できない人の共通点」

などについて聞いた。

--こちらのような高級クラブには行ったことがない、という人がほとんどだと思いますが、一言で言うとどういう場所なのでしょうか?

伊藤由美氏(以下、伊藤) 銀座のクラブにはお店ごとにカラーがありますが、共通しているのは「社交場」だという点です。お客様は通うことで常連さんになり、お店からも大事にされて、そうやって初めて他のお客様との人脈や人間関係ができていきます。「サロン」に近いものがあると思います。

--お客様には、どういう方が多いのでしょうか?

伊藤 単純に「銀座のクラブに行きたいという取引先がいるので、お連れするから接待を頼みたい」というように、ビジネスの目的で使う方もいらっしゃいます。そのような目的で大事な方をご招待する場合、知らない店には行かないじゃないですか。いい顔をするためには、ある程度そのお店にも貢献していないと、格好をつけられないですよね。接待するなら気の置けない店で意思の疎通ができていて、なおかつそのお客様を大切にしてくれるお店を選ばれると思います。ですので、銀座のクラブというのは単に女性との出会いを求める場所ではないということです。

 一方、キャバクラは女性との出会いの場とされ、若い女性との会話を楽しみ、はしゃいだりしてストレスを解消するという、お遊び的な面が強いのではないでしょうか。当店のような老舗の銀座のクラブは、仕事の場として使う方が多いです。

--ちなみに、常連客の紹介などがない人が、いきなり電話で予約して利用することはできるのでしょうか?

伊藤 当店は「一見様お断り」ですが、どうしてもと言う方には、あらかじめ料金システムをお伝えし、お越しいただく場合もあります。しかし、クラブを利用したことがない方や、どのような場所なのかを知らない方のその場に好ましくない振る舞いなどで、和気あいあいと楽しんでいる常連様のご気分を害するような可能性は、できるだけ避けたいので、基本的には常連のお客様のご紹介が必要です。


--まず、銀座におけるクラブの状況について、簡単に教えていただけますでしょうか?

伊藤 バブル最盛期は大中小を合わせて3000軒くらいで、現在は1500軒くらいではないでしょうか。激減した要因としては、バブル崩壊と08年のリーマンショックが大きかったようです。最近の傾向としては、若い方が銀座にお見えにならなくなり、クラブを利用されるお客様の絶対数は減ったかと思われます。

 また、11年の東日本大震災の後に、お店を閉めたオーナーも多いです。つぶれるというよりも、自己資金での穴埋めが嫌になってしまったという人が多かったですね。「自粛」が広がり、震災から約2カ月たった同年5月の連休明けには、ある程度の「自粛」は収まったとものの、結局それが尾を引いてしまい、経営自体が嫌になってしまったママらが結構いらっしゃいました。

--そのようなクラブをめぐる厳しい環境の中、「クラブ由美」のお客様の数も減少傾向なのでしょうか?

伊藤 当店はキャパシティがさほど大きくないので、お客様の数が減ったということは感じたことはなく、お陰様で、クラブに併設されている2つのVIP ROOMをご利用くださる古くからの常連様に支えられております。

--銀座のクラブの数がバブル崩壊後に半減するほど厳しい中、「クラブ由美」が変わらずに生き残っている理由はなんでしょうか?

伊藤 僭越ながら申し上げれば、それは仕事に対する姿勢と、銀座に対する思い入れだと思います。私は一本気ですから、その生き方と心意気を強く支持してくださるお客様に恵まれ、ここまでこられました。基本的に当店のファンの方々のサロンスタイルですので、「お客様であれば誰でもいい」とは思っていないです。なんだか生意気なんですが(笑)。
●出世できない人の共通点
--本書には、「出世する人の共通点」「出世できない人の共通点」が書かれていますが、本書を書かれたきっかけを教えてください。

伊藤 30年以上もクラブのママをしていると、1人の男性の完成形が見られるんです。お客様の中には、若い頃に出会わせていただいて、だんだんと出世されて、「がんばれ、もっと偉くなってください。私もがんばります」というかたちで共に歩んできた方が多いのです。その中でも頂点を極められず、残念に思う方も何人かいらっしゃいました。お客様には、やはりトップを目指していただきたい。そのために「縁の下の力持ちになれたら」「少しご協力できたら」という思い入れもあり、本書を執筆しました。一流企業の中でもスイスイ出世デキる方と不遇な方に分かれるその差を生むのは、「ちょっとした人としての基本」なのだと思い、実存の出世された方々の例を参考に書かせていただきました。

--出世する人は、そのような「ちょっとした人としての基本」を普段から意識して行動しているのでしょうか? それとも自然にそれができているのでしょうか?

伊藤 意識しているというよりも自覚してらっしゃると思います。その自己認識は、良い友人や良き先輩、また親の躾から生ずるものですから、やはり周りの環境というのはすごく大事で、「私は恵まれていない」というのは間違いです。自分の環境は自分自身で築くべきで、「上司や部下に恵まれない」というのは甘い考えです。

--本書の中には、「出世する人」「出世しない人」の共通点が豊富に書かれていますが、一番最初の項目として「臭い人は出世しない」とありますが、どういう意味でしょうか?

伊藤 それは臭いのが悪いのではなく、臭くならないように気遣いできない人はダメだということです。生まれつきの腋臭や多汗症の方は、自分でも自覚しているわけです。それなら、せめてにおわないように気をつけていないと、その人が来たら息を止めたり、席を立ちたくなるじゃないですか。ビジネスパーソンであればなおさら、そのような人は仕事がうまくいくとは思えません。

--人を見て態度を変える人も出世できない、と書かれていますが、自分の出世に有利な人を見抜いてうまく立ち回れる人が出世するのではないかと思うのですが、そうではないということでしょうか?

伊藤 本人はうまく立ち回っていると思っていても、そういう人ははたから見て「調子がいい人だ」と、すぐに見透かされるじゃないですか。上役に媚び諂う人はしょせん、コバンザメにすぎないわけで、逆に、多少不器用でも、自分の信念や姿勢を貫き通している人というのは一目置かれます。


--例えば、こちらのお客様の中にも、ホステスの方とボーイ相手で態度を変える方もいらっしゃるのでしょうか?

伊藤 いらっしゃいますよ。私の前だと笑顔で振るまっていらしても、他には冷たい方もいます。その場ではあえて見て見ぬふりをして、あとでこっそり申し上げるのです(笑)。「みんなにも優しくしてくださいね」と。
●キレモノは出世できない?
--一見するとキレモノに見える人というのも出世しにくい、と書かれていますが、その理由はなんでしょうか?

伊藤 男性社会では政治の世界もそうですが、女性同士より魑魅魍魎な妬み・嫉み・足の引っ張り合いがあるのが現実です。であれば、周りとうまく付き合いながらの方がより出世できのではないでしょうか。自分一人で偉くなれるわけではないので。

--可愛げのある人や憎めない人が出世するとありますが、男性の「可愛げ」とは具体的にどういうものでしょうか?

伊藤 例えば、「ごめんなさい」とすぐに言葉で出せる人は、素直で得な方だと思います。失敗を格好悪いと思い、自分が悪くないように見せたり、言い訳ばかりして嘘で塗り固めようとすると、だんだん人間関係もゆがんで「あの人はプライドばかり高くてスカしている」となってしまいます。少しくらいの失敗がないと、あまりにも完璧すぎて、油断ならない人のように思えます。いつまでもプライドばかりにこだわる人は損をしますね。やっぱり、正直な心とか人としての素の部分が見えないと、信頼できず、周囲から警戒されてしまいます。

--あと、「出世する人はお酒の飲み方に品がある」と書かれていますが、「品のあるお酒の飲み方」とはどのようなものでしょうか?

伊藤 要するに、絡まない・騒がない・人の悪口を言わない、ということです。あとは羽目を外さないというのも大切です。特に相手が女性の場合、セクハラだと訴えられれば、それまで積み重ねてきたキャリアがたった一度の振る舞いで崩れ落ちててしまいます。それなら、最初から無礼講などと、羽目を外すような状況が想定される飲み会などは回避し、参加しないように心がけたほうがいいと思います。当店のお客様にも、自社の女子社員とは絶対に飲まないという用心深い方もいらっしゃいますよ(笑)。
●他人の悪口を言う人は出世できない
--若いビジネスパーソンがこれから成功しようと思った時に、まず何から心がければよいでしょうか?

伊藤 上司を含めて、人の悪口を言わないということです。誰かの悪口を言うと、その場に居合わせただけで全員が共犯者になってしまうので、そういう時はそれとなく話題を変えたほうがいいと思います。「もうやめましょうよ、そんなお話は面白くないから」「もっと楽しい話題に変えましょう」などと私ははっきり申し上げますよ。

--あと、女性へのアドバイスとして、将来成功する男性を見抜く方法みたいなものがもしあれば教えてください。

伊藤 人としての本質が優しくない方はダメだと思いますね。人に優しくできない方に出世や成功は無理なような気がします。自分に甘く他人にも寛容なのはまだ許せますが、自分ことを棚に上げて、他人を批判し厳しい方はまずダメですね。

 あと、済んだことや他の人のことをゴチャゴチャ言う人は基本的にダメです。自信のなさや不安の表れで、人のことが気になって仕方なく、人と比較しない限り自分自身の価値観が保てないんだと思うのです。本当に自分なりの強い思いや信念を持っている方は、「他人は他人、自分は自分」という、人に左右されない高い志や生き方を持っていらっしゃいます。他人の持っているモノや地位を羨ましがったりすることは愚かなことですから、だったら、自らこの手で掴めるように努力するべきではないでしょうか。

--ありがとうございました。
(構成=編集部)


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年上に「タメ口」はアリ?ナシ? 不愉快な話し方をする相手への対処法とは? [仕事]

フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人・アドラーは、現代を生きる私たちに人生観が変わるほどの気づきを与えてくれます。その教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』は今や30万部のベストセラー。本連載では『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎氏が、職場や日常生活で起こりうる皆さんのお悩みを「アドラー流」に解決いたします。
今回のお悩みは、31歳の男性によるもの。アドラー流の解決策はどのようなものでしょうか?
 もちろん、上司は先に働き始めた分、知識も経験もあり、取らなければならない責任の量も違います。その意味で上司と部下が「同じ」だとはいいませんが、人間としては「対等」なのです。アドラーはあらゆる対人関係は対等で横でなければならないといっています。


私もサラリーマン生活が長かったので、人間関係は色々経験しました。
役職が上だからといって年長者にタメ口をきくと顰蹙を買いますし、逆に相手が年下でも相手の役職が上の場合はタメ口をきくのは避けたほうが良いでしょう。
職場の人間関係では我慢することも多いでしょうけど、それ以外のところでは人間関係は見切って遠ざけることも必要です。
要はアドラーのいうように人間関係は対等であることを認識してどんな人に対しても尊敬の念で接するのが良いのかもしれません。

菊池風磨 先輩にタメ口で呼び捨てにしたら?




以下引用:
【今回のお悩み】

「タメ口で話してくる年下のアルバイト。本当にむかつきます」31歳男性

ファストフード店で店長をしていますが、年下のアルバイトが「タメ口」で話してきて、イライラしてしまいます。社員は私一人だけで、残り全員がアルバイトです。人手が足りていないので、注意して辞められても困りますし、ふて腐れても困ります。どうしたらいいでしょうか?

もうイライラしない!「アドラー流」回答はコチラ

【アドラー流回答】

 あなたに必要なのは、「他者の課題」と割り切る勇気。

 年下のタメ口にイライラしているのですね。

 まずはじめに考えてほしいのは、「タメ口で困っているのは誰か」ということです。

 年下のアルバイトでしょうか?

 いいえ、それはあなた自身です。

 タメ口はあなたが「注意」するようなことではありません。

 あなたにできることは、「そんな話し方、やめなさい」と相手に命じることではなく「あなたのその話し方はいや」というように、自分がどう感じるかを伝えることです。

 なぜならそのタメ口を不愉快に感じているのは、アルバイトの方ではなくあなた。つまりこれは「あなたの課題」で、あなたが解決すべき問題なのです。

 そしてアルバイトの方がどんな話し方をするかは、その人自身の課題です。このとき、残念ながらあなたの課題を相手に解決させること、つまり「私がいやだからとタメ口をやめさせること」はできません。

 それは他者の課題に土足で踏み込むことを意味します。

 あなたができることは、アルバイトのタメ口を一つひとつ、あなたが気に入るような言葉に「翻訳」しながら聞くことです。

「タメ口」の裏にある、後輩の心理とは?

 日本の社会では、職責の違い(役職の違い)が人間関係の上下を意味することが多くなっています。しかし、若い人は知識や経験が十分でなくても、人間として劣っているわけではなく、人間としては対等です。

 もちろん、上司は先に働き始めた分、知識も経験もあり、取らなければならない責任の量も違います。その意味で上司と部下が「同じ」だとはいいませんが、人間としては「対等」なのです。アドラーはあらゆる対人関係は対等で横でなければならないといっています。

 あなたにタメ口で話しかけるアルバイトは、あなたと対等な関係で接したいと思っているのかもしれません。

 まず、あなたが年下を自分の下に見ることをやめてみれば、アルバイトのタメ口はそんなに気にならなくなるでしょう。


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実は真面目系クズだと思う人の特徴1位「人が見ていないところでは徹底的にサボる」 [仕事]

まじめそうに見えるけれど、実はどうしようもない人のことを「真面目系クズ」というそうです。インターネットから誕生した言葉で、悪口のように使います。このようなタイプには、どのような特徴が見られるのでしょうか? 読者387名にアンケートしました。

私はこの言葉を初めて聞きましたが、言い得て妙ですね。なんとなく雰囲気は伝わります、作家の安部譲二氏が雑誌に書いていましたが「黙っいることが多く要所要所ハイと的確に返事をするから、利口な人だと思っていたらバカだからたまりませ~ん」と、この人がきっと真面目系クズなのでしょう。
あまり人のことを悪く言ってはいけませんが、自分のことを棚上げしてあえて言わせてもらえば、自分と仕事をする、付き合う人を真面目系クズだと判断したら、以降絶対に近寄らないことが肝要です。

【2ch】まじめ系クズにありがちな事




以下引用:
Q.実は真面目系クズ(一見まじめに見えるが実はどうしようもない人)だと思う人の特徴を教えてください(複数回答)
1位 人が見ていないところでは徹底的にサボる 36.4%
2位 「わかりました」とは言うけれど、実はわかってない 35.9%
3位 実は周囲を見下している 17.6%
4位 努力しているアピールがすごい 17.1%
5位 真面目っぽいので周りから期待されるが成果が伴わない 16.5%
5位 外面だけはよい 16.5%

■人が見ていないところでは徹底的にサボる
・「まだ堂々とサボる方がかわいげがある」(35歳女性/医療・福祉/専門職)
・「知ったら嫌いになりそう」(28歳女性/自動車関連/技術職)
・「程よくサボるのは良いと思うけど、徹底的なところを見るとクズだと思う」(26歳男性/通信)

■「わかりました」とは言うけれど、実はわかってない
・「最近の若い子に多い。仕事でわかりましたと言われても全然わかっていなかった」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「こういうタイプは一番困る」(34歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「後輩がそれでとても苦労した」(24歳女性/医薬品・化粧品/技術職)

■実は周囲を見下している
・「腹黒い人間は信用できないから」(48歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分が一番だと思っているのはたちが悪い」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「見下すのは良くないと思う」(32歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

■努力しているアピールがすごい
・「実際は努力の方向がずれている」(28歳女性/電機/販売職・サービス系)
・「目立たないところで努力している人がかわいそうになる」(23歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「口ほどでないことが多い」(43歳女性/電機/事務系専門職)

■真面目っぽいので周りから期待されるが成果が伴わない
・「まじめだが、全然仕事ができない人間が一番扱いに困ります」(53男性/電機/技術職)
・「プレッシャーに弱かったり、融通が利き難くて失敗しているイメージがある」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学)

■外面だけはよい
・「外面よくても内面が良くなければダメだから」(29歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「誰からも認められているが信頼はされていない」(30歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

■番外編:当てはまったら要注意!
・「いい人」を演じようと必死「顔に表れるからすぐにわかる」(38歳男性/人材派遣・人材教育/営業職)
・プライドが高い「無駄なプライドは邪魔」(29歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・課題などは提出日ギリギリまでやらない、場合によっては終わらない「仕事の期日をどうしてぎりぎりになるまで守れないのか。余裕もって作業すればいいのにと思う同僚がいます」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)

●総評
1位は「人が見ていないところでは徹底的にサボる」でした。ちゃんとやっているものだと思っていると、何にも終わっていなかった……。そこでサボっていたことに気づくことがあります。上司の前では真面目に働いているので、注意しようとしてもフォローされてしまうこともあり、困った存在ですよね。

2位は「『わかりました』とは言うけれど、実はわかってない」でした。この手のタイプは、メモをとらないことが多いですよね。わからないなら聞いてほしいと思うけれど、質問することを恐れているのかもしれません。

3位は「実は周囲を見下している」。自分は特別な存在だと勘違いしている人に見られます。友だちや恋人すら格下扱い。これぞ”クズ”というべき特徴でしょうか。

全体的に仕事の進め方や能力に関する意見が目立ちました。どこのオフィスにも、この「真面目系クズ」はひそんでいるようです。ランクインした特徴が当てはまるような人がいたら、要注意人物かもしれませんよ。

(文・OFFICE-SANGA 藤井蒼)

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ゆとり世代が職場で苦痛に感じること「きちんと説明してもらえない」が1位 [仕事]

日本法規情報は、全国の男女1,290人(男性519人、女性771人)を対象に「職場のゆとり世代」に関するアンケートを実施しました。調査実施期間は、5月9日~30日。

○ゆとり世代の特徴は「指示したことしかできない」まず、「あなたの職場のゆとり世代で当てはまる特徴」について尋ねたところ、最も多かったのが「指示したことしかやらない、もしくは指示したことしか出来ない」(19%)だったそうです。

何度も書いたと思いますが、私は「たいやきくん社員」でした、そのこころは骨がない、だそうです。私らのことを骨がないといってはばからない人たちは骨があってのでしょうか?
そして私が新任係長だったころに入社した新人は「新人類」と言われていました、バブル期に入社したにもかかわらず数が多かったせいか優秀な人が多かったと記憶しています。
冒頭の「指示したことしかやらない」これ新人なんですから当たり前、支持したことを正確にやり遂げていただけば結構。だんだん職場に慣れてくると、しなくても良いことまでして上司を困らせるものです。
表題の「きちんと説明してもらえない」なんて上司の説明または指示の仕方が悪いのだと私は思います。

頑張れ!ゆとり世代諸君!


コレアリ ゆとり世代の新入社員のあり得ない行動(あまり気にしなくても良いビデオ!)




以下引用:
2位は「すぐに言い訳をする」(15%)、3位は同率で「敬語が使えない」「自分で考えることをしない」「根拠もなく自信がある」「軽く叱っただけで仕事を休んだり辞めたいと言ったりする」(12%)となっている。「手が空いていてもオフィスにかかってきた電話に出ない」「自分からコミュニケーションをとりたがらない」(8%)という意見も見られた。

続いて、「ゆとり世代」を対象に職場で苦痛と感じることについて聞くと、「きちんと説明して貰えないこと」(24%)が1位だった。「『ゆとり世代は、これだから…』という言い方をされる」(16%)、「プライベートなことを聞かれる」(13%)のほか、「自分で考えろ」と言われる」「飲み会への参加」「上司に注意を受ける」も10%弱だった。

ゆとり世代以外は「指示したことしかやらない。もしくは指示したことしか出来ない」というゆとり世代に対しての不満があるが、ゆとり世代は、「自分で考えろと言われる」「きちんと説明してもらえない」に不満を持っており、双方の価値観の違いがうかがえる。

世代間ギャップを埋める方法について、両世代に尋ねたところ、「お礼の言葉を欠かさない」(29%)が最も多い回答となった。2位は同率で「相手のことを褒める」「こまめに話しかける」(13%)となっている。

その他、「同じチームで一緒に仕事をする」「病欠していた人に声かけをする」「愚痴を聞く」は各8%。「ギャップの埋め方が分からない」という回答は5%だった。

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40歳で事実上の現役引退?縮まる仕事寿命 65歳まで働くどころか、40歳がキャリアの臨界点 [仕事]

がむしゃらに働いた20代、30代の先に待ち受けているのが40代だ。「若さ」でも「経験」でも戦えず、宙ぶらりんになりがちな40代を、いったいどう生き抜いていけばいいのだろうか? 東洋経済オンライン『ワーキングマザーサバイバル』の連載でもお馴染みの佐藤留美さんは今年40歳。新連載「40歳クライシス」では、"当事者"でもある佐藤さんが、クライシスの実態を徹底リポート。さらに、その乗り越え方について探っていきます。

私もサラリーマンを35年していたので、身につまされる話題です。当たり前のことですが、会社が社員ひとりひとりのキャリアについて面倒を見てくれるわけではないので、ここのところは各個人が自分を一番高く売るにはどうしたらよいか考える必要があります。
私は数年会社側の教育担当として、社員教育に取り組んできましたがこの問題の会社側からの回答はあります。
つまり会社としては、すべての社員はそれぞれ本人の希望も入れて専門職に割り振ります。つまり営業、事務、サービス、技術、設計、開発、プロジェクトマネージャー、マネジメント等々に分割して専門の分野で資格が上がってゆく。たとえばマネジメントの資格が課長待遇だとするとその人間はどこかの組織の課長になる、プロジェクトマネジャーの資格が部長待遇ならその人間はどこかの開発の部長級のマネージャーになる、同様に営業職の常務執行役員待遇というのもある。そのようにすると社員は各々の特質を以て会社に貢献でき、やたら組織職が増えるという弊害がなくなります。
ただしこの方式の厳しいところは、どこかの専門職で2回失敗を記録すると退場になるというところです。退場・・・とは職場から退場、自分で会社内外で次の仕事先を捜すことになります。


40歳までの「売れるキャリア」の作りかた




以下引用:
われわれは、あと何年働くのだろうか?

筆者は現在40歳。同世代の仲間内では、最近、よくそのことが話題になる。

2013年4月、年金の満額受給年齢が65歳に引き上げられたことに伴い、本人が希望すれば、65歳まで雇用が延長されるようになった。となると、65-40=25で、あと25年? 今後は、そうは問屋が卸さないであろう。

2014年5月、政府の有識者会議は、人口減と超高齢化への対策として、70歳までを「働く人」と位置づけた。出生率の引き上げと同時に、高齢者の“活躍”を後押しして、50年後の2060年代に1億人の人口を維持するためだという。年金支給開始年齢が70歳に引き上げられるのは、もはや既定路線なのだろう。

最後のベビーブーマー世代であるわれわれ40歳前後世代がシニアになる頃には、年金財政がさらに悪化し、その年齢はもっと高齢化しているかもしれない。われわれは、後期高齢者(75歳以上)直前まで働かなくてはいけないのだろうか?

もっとも、働くことは生活の糧であると同時に、われわれに生きる喜びややりがいを与えてくれる。しかし、それは、その時々の適職にありつけてこその話だ。

誰だって、亡くなる直前まで華々しく“活躍”した作家の渡辺淳一氏や女優の森光子さんのようなキャリアにはあこがれる。しかし、いったい、どれほどの人が、彼ら彼女らのように、死ぬ直前まで「アナタにぜひあれをやってほしい」「この仕事はあなたにしかできない」と請うてもらえるだろうか? 

ある大手メーカーでは、今、再雇用したシニア人材に「CSRのサポート」と銘打ち、社内の緑化活動(清掃などを含む)を担当させているそうだ。シニア社員が在職中の人の仕事に影響を及ぼさないよう配慮するためだという。

もちろん、社内や地域の緑化は、社会的意義のあるすばらしい仕事だ。だが、それが、政府の有識者会議が言うところの「高齢者の活躍」なのだろうか。

■65歳どころか、40歳で居場所が消滅

だいたい、40歳にして、すでに会社や組織で居心地悪さを感じ始めた人も多い。ある知人の銀行員は、40歳ですでに子会社への片道切符を突き付けられたと不満げだ。

「そのうち転籍になって、何年かかけて給料が半分になるかもしれない。そうなったら、子どもの学費や住宅ローンは払えるのか」

彼はそう嘆く。

「こうなるのだと知っていたら、30代で転職していた」と。

一方で、彼は「転職してからさっぱり連絡が取れなくなってしまった人も多い」とも言う。

「外資金融マンに転じた友人たちは、VP(課長)までは上がれてもMD(部長クラス)に上がれるのは一握りで、途中脱落していった人がほとんど。で、大体、その後の転職先を教えてくれないんだよね」

大手企業に勤める知人のワーキングマザー社員は、40歳を過ぎてたちまち会社にいづらくなったと言う。

「子どもを3人産んで、そのたびに産休・育休を取っているため、同期に比べてキャリアが浅い。それでも、給料は年々上がっていくから、会社からしたら『コスパ(コストパフォーマンス)が悪すぎるヒラ』なんだと思う。そんな私にカツを入れるためか、最近、上司がこれみよがしに、やる気ある専業主婦のパート社員を私より権限のあるリーダーに抜擢した。焦るよね」

■あこがれのベンチャーに転職も、40代で企画が枯渇

30代のとき、伸び盛りの企業に転職した友人は、友人の間で羨望の的だったが、彼女の「40歳の悩み」も意外とまた深い。

「ベンチャーは企画勝負の世界。私はその企画力では負けないと思っていた。でも、40歳にもなると、自分は昭和の人間なのだなと、自覚せずにはいられない事態に多数遭遇していて……」

「デジタルネイティブ」の20代社員のような斬新な企画は出せないし、彼ら彼女らが出してきた企画を面白いとも思わない。なのに、その企画がヒットしたりする。

自分の感覚とウケる感覚とのズレを自覚せざるをえず、最近では、会議などでおおっぴらに意見を言うのを自粛しているそうだ。だが、そんな体たらくだと、会社からはやる気がないと判断されてしまう。

「だから『40歳の手習い』じゃないけど、object-Cというスマホのアプリを開発する言語を独学で学んでいたら、覚えているうちに、別の言語が主流になっちゃった。技術や発想で若者に追いつくのは、どだい、無理ね、もう」

■後輩が少なかったアラフォーは、マネジメントが下手

年を取っていくと、「スピード」や「勢い」を失っていくのは仕方がない――。すると、「経験」やそこから得た人格、リーダーシップなどで損失補塡する必要がある。

ところが、われわれ40歳前後世代は、後輩が自分たち以上の就職氷河期世代で、会社が長年新卒採用を手控えていたことから、「後輩がいない」問題に直面してきた人が多い。

したがって、若いうちから部下や後輩をまとめた経験がロクにない場合が多く、残念ながら……それすらあんまり期待できないのだ。

前出の新興企業の女性40歳社員も、前職の大手企業で「30歳過ぎても自分がずっと若輩者だった」ことから、転職してマネジャー職にステップアップしても、すんなりとは人のマネジメントができず、苦労していると言う。

「私のマネジメントは、1日中作り笑いを浮かべて、関係部署や部下の意見を調整するだけ。リーダーシップなんて全然ない。だから、会議で企画案を決めるときは、いつも関係各所、全員が妥協できる線を狙ってお茶を濁す。その結果、企画はいろいろな要素をまんべんなく取り入れた総花的な並びになる。だから、この間、上司に『君のチームの企画は、どこかで見たような企画を大量生産しているだけで独創性がない』って言われちゃった。図星なだけにつらかった」

上司に叱責され、責任を問われても、40歳過ぎのビジネスパーソンは、泣いて同情を集めることもできない。

「理研の小保方さんは会見で『私の未熟さが……』と繰り返すことで、一躍、お役所的組織にいじめられる忍従ヒロインになったけど、われわれ40女がアレをやっても、誰もかわいそうなんて思わないよね」

今から思えば、「若さ」とはどれほどの特権だったか。特に女性の場合、若くてきれいであるというだけで、大概の愚行、奇行、失敗が帳消しになるとまでは言わないが、大目に見てもらえる。

だが、そこで調子に乗っていると、40歳でいきなりハシゴを外される。20代、30代の「天然ボケ」は、40代ではただの「バカ」扱いだ。

■「万年ヒラ社員」激増の中で

いったい、40歳以降、われわれはどこに向かい、何を目指すべきなのか?

親世代のように、ただ年を重ねるだけで、課長や部長になれる時代ではとうにない。それどころか、日本の大手企業は今、「グローバル化」の一環として、等級(グレード)を子会社や現地法人と統一化する動きが盛んだ。その結果、日本の大手企業にありがちだった「部付部長」や「担当部長」など「部下ナシ管理職」の方々の役職は、続々と引っぺがされている。実質的にマネジャー業務をしていない、日本独自の職位だったためだ。

統計でも、管理職のいすが年々減っていることは明らかだ。厚生労働省の調査によると、50歳を過ぎても、課長や部長といった管理職に就いていない人の割合は、55%と半数を超えた(この20年間で8.9ポイント増)。連合の調査でも、大卒の男子50~54歳で、係長・課長・部長などの役職についていない人の割合は、1985年では19.9%だったのに対し、2002年には32.0%、2010年には36.0%まで増えている。

「万年ヒラ社員」激増の時代ということか。

しかも、今後のヒラは、以前のように年々収入が上がっていくとは思えない。現在、各社では、年齢ごとに上がる職能資格給と、役職に応じて支払われる役職給を合体させる傾向で、基本給を役割給のみに一本化した企業もすでに出始めている。

ヒラはヒラの役割給しか得られないとなると、家族を扶養する義務のある中年ヒラは、俄然、経済的にも追い込まれるだろう。

かといって、40歳前後で今更、「出世」を目指すことは可能なのだろうか?筆者が、これまで100人以上に及ぶ企業人事、人事コンサルタントを取材してきたかぎり、「将来の幹部候補になれるかどうかは、35~36歳で決定している」という意見が支配的だ。

確かに、次世代リーダー研修などは30代後半で締め切ってしまう企業が多い。だが、部課長クラスなら、30代後半から目指すことは十分に可能だと、多くの人事関係者が言う。だったら、40歳ではどうか? 

「管理職ポストが50代に独占されている企業の場合は、40歳から管理職を目指すことは可能だが、30代課長、40代部長の多い企業の場合は難しいでしょうね」(人事コンサルタント)。

だったら、長年培ってきた専門性で勝負すればいいのだろうか? ベストセラー書籍『ワークシフト』が言うところの、「連続スペシャリスト」を目指すべきなのだろうか? あるいは、副業をする、いっそ独立するなど、あらためて会社との付き合い方を再考してみるべきなのか? はたまた、投資で生涯資金を調達する作戦に打って出るべきか? いっそ自分の夢はあきらめて、子に託す作戦もありか?

いずれにせよ、あと30年働くとしたら、今の働き方では必ず限界があるはずだ。

40歳になると、今の自分の立ち位置を守ろうと保守的になる人が多いが、前例踏襲の事なかれ主義では、年々、経年劣化したような中年になるだけだ。それでは、後輩諸君から敬遠される人になりかねない。

だったら、どのように、働き方、生き方を変えるべきか?

本連載では、40歳前後でキャリアのターニングポイントを迎えた先達たちに、どうやって危機を乗り越えたのか? どのようなキャリア戦略を立て、実行したのかを聞くことで、「40歳クライシス」の乗り越え方を追求していきたい。

次回は、大手出版社の編集者から独立、離婚、取引先からのリストラなどの数々のクライシスを乗り越え、当代随一の人気スタイリストに飛躍した大草直子さんにご登場いただく予定だ。

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世界で最も信用されている職業は「消防士」―最も信用されていない職業は「政治家」 [仕事]

世の中には数えきれないほどの職業が存在します。みんな自分の携わっている職業に誇りを持って取り組んでいるわけですが、世の中の目はなかなかそうはいかないのが現状です。

いくら自分が誠実に働いていても、職業によって信頼されたりしなかったりするのは心外ですがこれは仕方ないことなのかもしれません。

GfK Vereinが世界25国に最も信頼できる職業と信頼できない職業は何かアンケートをとりました。

その結果最も信頼できる職業は消防士であると25カ国中15カ国が回答しました。


私は真っ先に思い浮かんだ職業は「医者」でした、次に「看護師」、「警官」と続きます。
消防士は思い浮かばなかったのですがなるほど命懸けの職業ですね、だとすると警官、軍人も信頼される職業のはず。医者は本人または家族がお世話になっていると真っ先に感じるはずですね。
警官はマンガの「こち亀」が悪い印象を与えているのでしょうか、私は昔警官に随分親切にしてもらった覚えがあります。
信用されていない職業が「政治家」これは言わなくても「民主党」の代議士の方たちを見れば、よく分かります。私は政治家=嘘つきという印象を持っています。

緊急出動 消防最前線密着24時 江戸川消防署




以下引用:
韓国、オーストラリア、そして日本が最も信頼する職業は「看護師」だそうです。白衣の天使などと称されることもある看護師は、時には医師と患者さんの板挟みになることも。またコミュニケーション能力が高くないと務まらない仕事でもあります。

ケニア、南アフリカ、そしてインドネシアは「医者」、スウェーデンは「救急救命士」、トルコでは「薬剤師」、インドでは「兵士」が信頼のおける職業として支持されています。

これらのお仕事に共通しているのは、医療関係か、自己犠牲がともなう仕事であるということです。

「これはただの仕事」という思いではとてもやり続けられないでしょう。

では最も信頼度の低い仕事は何かというと「政治家」だそうです。アンケートを取ったのは25カ国でしたが、そのうちの23カ国が政治家は信頼できないと述べているのです。

政情が安定している国は世界の中でも少数しかありません。そのことを考えるとこれは当たり前の結果であると言わざるを得ないでしょう。

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